遺品や実家の整理などで回収された着物のうち9割は綺麗な状態でも捨てられてしまっているということをご存じでしょうか?このプロジェクトに使う着物は遺品回収業者さんの倉庫へデザイナーが直接引き取りに行っています。

現代では着物を着る人がとても少なくなっていることで、小紋や色無地、紬や絣、長襦袢などの日常着として使われてきた着物はたとえ綺麗でも捨てられてしまう運命にあるのです。
しかし、そういった普段使いされてきた「日常」の着物こそ、現代でも「日常」の暮らしに寄り添う愛らしさがあるのです。
元々とても高価なものだった着物の生地。
きっと購入された時は色々な想いを込められて仕立てられたのでしょう。
大切な着物を買取に出しても二束三文になってしまうと嘆くご子息の方も多いのが現状です。
そんな着物をただ箪笥の肥やしにするのでもなく、捨ててしまうのでもなく、今の暮らしでも使える形に仕立て直し、歴史を紡ぎ直すアップサイクルをしたいという想いがあります。

古い着物は解体した後に一度丁寧に手洗いし、汚れを落とすと同時に生地の縮みを防いでいます。
その後、さらに洗濯に強くするために加工を施し、一点ずつ手作業でTシャツに縫い付けられていきます。
古いものを今の暮らしに寄り添う形に。
良いものを長く楽しむための工夫が息づくこの日本で、デザイナーの熱い思いによりKOMADOのアップサイクルは生まれています。